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伊禮俊一(イレイ シュンイチ)

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[出身地] 沖縄県伊是名(いぜな)島*沖縄本島の北に浮かぶ小さな島。現在は沖縄本島在住。
[生年月日] 1982年11月3日
[家族構成] 8人家族・・・父・母・6人兄弟(全員男)
[楽 器] ヴォーカル、三線、ギター、伊是名尚円(イゼナショウエン)太鼓
[資  格] 安富祖流(あそふりゅう)古典音楽教師免許
[音楽を始めたきっかけ] 母親の音楽好きと中学2年の時に尚円太鼓の先輩の影響で

信号機が一つしか無い島から・・・

  伊禮俊一の楽曲が何故こんなに素直で温かいのか、それは伊是名島で15歳まで育ったと
  いう特徴的な背景が、彼の心を人より少し早く成長させたのかもしれない。
  人口約1700人の、沖縄本島から西約30Kmn位置する離島である。
  戦いを好まない事で知られる琉球国王第二尚氏“始祖尚円“の生まれた島としても有名だ。

  「信号機が島に一つしか無いんだ」

  その信号機も実は、その本来の機能は果てしておらず、島の子供達が将来大人になって本土
  へ行く様になった時に困らない様に、という事で設置しているという。
  我々からすると、それがどんなに都心から離れた町に暮らしていたとしても、想像がつか
  ない環境である。

  そして、年々人口が減少していくこの街には高校がない。
  小・中学校を卒業すると沖縄本島の高校へ進学し、一人暮らしをするか、本島に住む親戚
  の家から通学するというのが、伊是名の子供達にはごくごく当たり前なのである。
  だから、誰もが一度は経験する反抗期に見られる態度を取る事や、いわゆる“非行に走る”
  という時期が、我々の感覚よりも早く来るという。

  伊禮俊一も、そんな少年時代を過ごした一人である。
  今だから言える素直な気持ちを言葉に出して言う事は、彼にとってはごくごく自然で当た
  り前のことなのだろう。

  だから、彼の歌はこんなにも素直に我々の心とリンクし、一言一言の言葉が心に沁み渡るの
  ではないだろうか・・・・